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桜の雑学事典
桜の雑学事典
井筒 清次

定価: ¥ 1,470
販売価格: ¥ 1,470
人気ランキング: 122389位
おすすめ度:
発売日: 2007-03-08
発売元: 日本実業出版社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送
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日本文化としての桜
本書のタイトル、謙虚な命名かもしれないが、「雑学辞典」は口惜しい。桜に関する情報が多様で、それを雑学とするのもいいが、全体に漂っていのは、文学的で香気である。至る所に紹介されている「桜」に関する古典・文学作品・詩歌が快い。
古くは万葉の歌に詠まれている桜。「世の中にたえて桜のなかりせば」古今集。王朝時代の桜。「願はくは花の下にて春死なむ」の西行。「花は盛りに、月は隈なきをのみ」平家物語。「敷島の大和心」本居宣長。清水へ祇園をよぎる桜月」与謝野晶子。「桜の樹の下には屍体が埋まってゐる!」梶井基次郎。「秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず」世阿弥。その他、枚挙に暇がない。
これだけ多くの先人が桜を題材に詩歌など文学作品に形象化して、後の世の人に文化遺産を遺している。すばらしいことである。桜という日本を象徴する花。幾世経ても人々に愛賞される花。花時は春先のわずかな時季にすぎないが、永遠を感じさせる。「雑学辞典」として取り扱うべきものではないという気がする。それほど、本書の内容が文学的薫り高いと言いたかったのである。